【アニメ感想】ミギとダリ第10話「ビーバーズ vs 一条母」【アニメ感想】ミギとダリ第10話「ビーバーズ vs 一条母」 |

【アニメ感想】ミギとダリ第10話「ビーバーズ vs 一条母」

アニメ

2023.12.072023.12.12

10話のあらすじ

怜子によってみっちゃん殺害の犯人に仕立て上げられてしまったミギとダリ。行き場をなくした2人は秋山に協力を求める。秋山に自分たちの正体を明かすべきだと訴えるミギに対しダリは踏ん切りがつかずにいた。そんな中、一条家の秘密を知った秋山は頼れる仲間として丸太を連れてくるが……。

10話の感想

ミギとダリを逃がすために怜子に刺されてしまったみっちゃん。その時点ではまだ安否は不明でしたが、やはり助からなかったようです。みっちゃん……。
しかも怜子は凶器の包丁を園山家の秘鳥のベッド下に隠すことでまんまと秘鳥をみっちゃん殺害の犯人に仕立て上げるという極悪ぶり。これまでもこうやって邪魔な人間を密かに消してきたのかと思うとやりきれません。

容疑者として指名手配されてしまった秘鳥ことミギとダリは園山家にも帰れず、唯一信用できる人物として秋山くんを頼ることに。秘鳥を盲目的に慕う秋山くんは一条家の真実を聞かされ驚愕しつつも「鵜呑みにするよ」とあっさり協力を承諾。（今気づいたけど鳥好きだから「鵜呑み」なんですね）
さらに秋山くんは頼れる仲間として丸太を招集。こいつ絶対裏切るだろ……と思わせてからのこの丸太が大活躍します。
最初こそ秘鳥を馬鹿にするような態度を取っていたものの、モールス信号で部屋に軟禁された華怜と会話したことを秘鳥に感謝されると、あれだけ偉そうな態度を取っていたのに「丸太でいいよ……」となんだか照れくさそうな顔。その後の活躍ぶりを見ても本当は友達が欲しかったのに素直になれなかっただけなんだなと分かって一気に好感度アップ。
ミギとダリが秘鳥の正体を明かして過去を話した時も、秋山くんだけでなく丸太も泣いていたのが印象的。なんだかんだみんな子どもで可愛い。
ちなみにこの第10話最大の衝撃ポイントは間違いなく丸太と華怜がまさかの恋人同士だったことだと思います。丸太の片思いかと思ったらガチで両思いっぽくて笑いました。嘘やろ。

さて正体を明かしたミギとダリ、秋山くん、丸太の4人はビーバーズ（BEAVERS）改めてビーバーズ（BE BIRDS）を結成し、打倒一条怜子を掲げ作戦を結構。
鳥の被り物で警察の目を秋山くんが引き付けている間に3人は華怜の協力のもと、一条家に侵入。
家の地下ではかつてミギがそうされたように瑛二もまた怜子によって洗脳プログラムを施され、もはやミギたちの顔を見ても気づかないほど幼児退行してしまっていました。
しかしミギたちは幼児化して自我のない瑛二を人質にして怜子を尋問することを発案。
怜子が刃物で容赦なく斬りかかってくることを想定し、2階の寝室で寝ている怜子を丸太が1階におびき寄せ、事前に2階に隠れていたミギとダリが瑛二を人質にして安全圏から尋問するという計画。
瑛二が泣き出したり、丸太が一条家の飼い犬フィデリテに驚いて物音を立ててしまったりと数々の困難にぶつかりながらもついに2人は怜子から真実を聞き出すことを成功させます。
一体怜子は何を語るのか……。
怜子は何者なのか、ミギとダリと瑛二の父親は誰なのか、オリゴン村とは一体何なのか。
ちなみに他の方の感想をSNSで見ていて気づいたのですが、パトカーに「兵庫県」の文字があったことからオリゴン村の場所が初めて明かされました。

相変わらず怜子登場の演出が完全にホラーだったりとサスペンス色が強くなってきましたが、今回もギャグ多めで暗い雰囲気になりすぎていないバランスが素晴らしかったです。
当初ミギと秋山の上に立とうとしていた丸太がチーム名を「BEAVERS」にした時は、なぜかミギと秋山くんが出っ歯になり喋り方も丸太みたいな口調になっていたのが面白すぎてツボでした。ミギ役の堀江瞬さんも秋山役の浅沼晋太郎さんも芸達者なので無駄に芸が細かい。
動物が苦手ですぐ気絶（死んだふり？）する丸太も、たまにかっこつけてすごいイケボになるところも面白すぎました。
ちなみに堀江さん曰く、幼児退行した瑛二を見てドン引きする丸太のセリフで、武内駿輔さんの言い方が面白すぎて堀江さんとダリ役の村瀬歩さんがツボってしまい収録が全然進まなかったという裏話も面白い。
一方でミギたちも参加していたボーイスカウトでの経験が生かされるという伏線回収や、裏切りそうで裏切らない丸太との熱い友情など真面目な部分もしっかり面白くて今回も見どころたくさんでした。