9話のあらすじ
見目麗しく利発な少女だった白珠、わずか4歳にして北家当主の養子になり悲願の入内を成し遂げるためだけに厳しく育てられてきた過去。そんな彼女にとって庭師の少年・一巳と過ごす時間は心の支えだったが……。
9話の感想
4歳の時に実の母から祖父である北家当主の養子へと送られた白珠。まだ幼いのに自分の役割をしっかりと理解し、祖父母を「お父様」「お母様」とすぐに呼べる頭の回転の速さ。
しかし庭師の少年・一巳と出会ったことから少しずつ運命の歯車が狂い始めてしまいます。
登殿の儀で入内するという北家の悲願成就、好いた男と添い遂げたい恋心、その2つの間に板挟みとなった白珠の心は壊れ始め……。
目の前で一巳が殺された以上、もはや白珠は入内を勝ち取るしか道はない。だからこそ、浜木綿を脅して協力関係を結ばせたのですがここから予想外の展開へ。
浜木綿、実は白珠から持ちかけられた話に一切頷いていなかったことが判明。彼女にもまた入内を諦めることができない特殊な事情があったのです。
そもそも白珠は秘密をバラされたくなければ協力しろと浜木綿を脅していましたが、その秘密というのは浜木綿の出生に関係がありました。その秘密とは、浜木綿が山烏(地方の庶民)で罪人の子、そして馬(家畜として使役される烏)だったというもの。
ただこれは事実とは少し異なっていて浜木綿が自ら語った真実は以下の通り。
・両親は元南家で、若宮と藤波の実母・十六夜を殺害した犯人。
・現南家当主によって両親は即処刑。娘の浜木綿は残足の刑(人間に転身するための3本目の足を切り落とし一生馬として使役される)を言い渡されるも温情で見逃された。
・8年前に南家当主と再会、南家のために何でもする代わりに貴族へ戻ることを許される。
・姫として登殿した真の目的は若宮の暗殺。
明かされた真実の全てが衝撃的ですが、何よりも若宮暗殺の刺客が浜木綿だったことが何よりも驚き。
南家出身の皇后が弟の融(南家当主)と結託して若宮を暗殺→その後は自動的に長束が次の金烏となり浜木綿が入内すれば晴れて宗家を南家が牛耳るという世にも恐ろしい計画。
しかし浜木綿はどこまでも強かな女性。真実を全て語ってしまったが故に消されることを危惧し、なんと自ら桜花宮から脱走、登殿を離脱し姿を消してしまいます。
去り際に3人の姫たちへ残したのは「何が女の幸せなのか」という言葉。好いた男と結ばれるのが女の幸せなのか、お家のために尽くすのが幸せなのか。それを決めるのは自分自身。
これまでも彼女はずっと他の姫たちから一定の距離を置き、常に中立の立場を貫いているように見えましたが、登殿を巡る四家の争いに振り回される姫たちを気遣うような言葉も多かったように思います。誰よりも桜花宮での出来事を俯瞰して見ていたんでしょうね。
さて若宮を狙う刺客の正体がようやく明らかになりこれで桜花宮は安全な場所になった……と思いきや、何やら浮かない表情の若宮。
そして次回のタイトルはなんと「若宮暗殺」。
「登殿」というお芝居の舞台を降りた浜木綿に代わり、一体誰が次の刺客になるのか。
ちなみにですが、今回の話の中で烏の姿のまま死ぬと身元が判明しないという設定が明かされました。つまり白珠の目の前で藤宮連によって殺されたあの侵入者の正体は未だ謎。本当に一巳だったのかは分からないんですよね。
また今回ラストには澄尾が山奥で瀕死の烏を発見するシーンもありました。一応まだ生きてはいるようですが、烏の姿だとあれが誰なのか分からないのも絶妙な引き。一巳なのか、浜木綿なのか、それともまた別の誰なのか……。
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※本ページの情報は2024年4月時点のものです。
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