「TO BE HERO X」とは?

より
オリジナルアニメ。
原作・監督は「時光代理人‐LINK CLICK-」のリ・ハオリンさん。
原作・シリーズ構成・監督:Haolin(リ・ハオリン)
制作:BeDream
X:宮野真守
クイーン:花澤香菜
ナイス/リン・リン:花江夏樹
第1話のあらすじ
人々の「信頼」がスーパーヒーローを生み出す世界。
広告会社に務める青年リン・リンはヒーローのナイスやシャオ・ユエチンのCM制作に携わり、誰もがヒーローになれると信じていた。しかし社長と意見が食い違い反発したためにクビを言い渡されてしまう。
職を失い悲嘆に暮れるリン・リンの前に突然本物のナイスが現れるが、彼はなぜか何も言わずにビルの屋上から飛び降りてしまい――。
第1話の感想
・2Dと3Dが混在する斬新なアニメーション
本作は「羅小黒戦記」は「天官賜福」などと同じく中国発のアニメ。監督は「時光代理人‐LINK CLICK-」のHaolin(リ・ハオリン)さんです。
近年の中国アニメは日本アニメと同じく2D作画(手描き)のモノが多く、日本アニメに匹敵するクオリティの作品も増えていますが、今作は2Dと3D両方の作画が取り入れられています。
と言っても2D・3Dの両方を使っているアニメは別に珍しくもない(近年のアニメでは普通)のですが本作ではパートごとによって2D作画と3DCGが切り替わる手法を取っており、これが中々に斬新。
画像左が3Dパート、右が2Dパート↓
・3DCGがハイクオリティ
個人的にフル3DCGアニメは苦手なんですが、本作のCGがかなりハイクオリティ。独特な質感の厚塗りイラストがそのまま動いているかのような完成度に驚き。
ディズニーやピクサーのような海外のCGアニメとも、日本独自のセルルック3DCGアニメともまた違う新たな路線なのが新鮮でした。
ただ3Dモデルの作り込みが細かいためか、表情があまり大きく変化せずどのキャラも少々表情が硬いのが難点。
繊細で絵画のように美しい3Dと荒々しく迫力のある2Dと使い分けているのが印象的でした。
・豪華な声優陣
3Dモデルの表情が硬いという話をしましたが、そのウィークポイントを見事にフォローしているのが声優陣の熱演。
第1話の主人公リン・リンとナイスを二役演じる花江夏樹さんや、ナイスの恋人シャオ・ユエチン役の豊崎愛生さん、ナイスのマネージャー(?)ジュエン役の斎藤千和さんなど声優陣の熱演がキャラクターたちを表情豊かに演出しているのがさすが。
今後さらに豪華声優が出てくるとのことで非常に楽しみです。
・コメディと見せかけたサスペンス?
第1話では広告会社の青年リン・リンが会社をクビになったところからスタート。彼がCM制作を手掛けていたヒーロー「ナイス」が突如彼の前に姿を現しますが、なぜか一言も発さずにリン・リンの前で飛び降り自殺をしてしまいます。
ナイスが所属していた会社のジュエンに取り押さえられたリン・リンでしたが、顔立ちがナイスによく似ていることからナイスに成り代わることに……というのが1話のあらすじ。
基本的にコミカルな雰囲気で笑えるシーンも多いのですが、1話では結局ナイスがなぜ自殺したのか理由は明かされません。さらに1話ラストではナイスの恋人シャオ・ユエチンが何者かに殺害されるという衝撃の展開。
リ・ハオリン監督らしいミステリサスペンス要素も出てきてめちゃくちゃワクワクしました。
そのハオリン監督曰く、今後はリン・リン以外にも複数の主人公の視点から物語が展開し最終的にひとつの結末へと収束していく構成になっているそう。
・音楽 澤野弘之
OP・EDさらには第1話の劇中歌まで澤野弘之さんプロデュースという贅沢さ。澤野さんの音楽が流れると一気に作品の深みと奥行きが増す不思議。
そしてまたこのOPが超かっこいい。この映像内でも2Dと3Dが入り乱れているのでどんな雰囲気なのか知りたい人にもオススメ。
主な見放題配信サイト
※本ページの情報は2025年4月時点のものです。
最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。
コメント